フェイズ1[再発乳がんに対しての特定臨床研究]

「再発乳がん治療におけるBNCT(ホウ素中性子捕捉療法)が肺に与える影響」

BNCT(ホウ素中性子捕捉療法)は、主に脳腫瘍や頭頸部癌に対して行われてきました。BNCTが乳がんにも適用可能であることは知られていますが、これまで反応炉を使用したBNCTシステムで胸部領域への照射を行った症例は少数であり、加速器を使用したBNCTシステムによる乳がん治療の報告はありません。本論文では、加速器を使用したBNCTシステムを用いて、放射線治療後の再発乳がんをターゲットにした世界初の臨床研究を紹介します。本研究の目的は、特に放射線性肺炎のリスクに焦点を当て、胸部領域での用量反応を評価し、BNCTの有効性と安全性を検証することです。初期の3例の結果では、治療後3ヶ月以内に放射線性肺炎の兆候は見られませんでした。この研究は、乳がんに対する新しい治療法の基盤を築くとともに、胸部領域におけるBNCTの分野に大きな貢献をしています。